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【2月12日開催】第5回 石井・石橋記念講座(拡張知能医学)公開セミナー「ミトコンドリア先制医療」

2026年2月12日(木)18:00-19:30、CRIK信濃町コミュニティスペースにて、慶應義塾大学医学部 石井・石橋記念講座(拡張知能医学)主催の公開セミナーを開催いたします。
本セミナーでは、東北大学大学院の阿部高明教授をお招きし、健康寿命延伸の中核的戦略となる「ミトコンドリア先制医療」について、最新の研究成果や臨床試験の動向を交えてご講演いただきます。
事前登録いただければ、どなたでも無料でご参加いただけます。ぜひこの機会にお誘い合わせの上、CRIK信濃町にお越しください。
開催概要
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日時:2026年2月12日(木)18:00 – 19:30
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場所:信濃町キャンパス2号館9階 CRIK信濃町コミュニティスペース
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形式:現地開催
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参加費:無料(事前登録制)
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講師:阿部 高明(ABE Takaaki) 先生
M.D., Ph.D.
東北大学大学院医工学研究科・医学系研究科 教授
AMEDムーンショット計画 プログラムマネジャー -
演題:ミトコンドリア先制医療(Mitochondrial preemptive medicine)
講演内容
ミトコンドリアは細胞エネルギーの90%以上を産生しており、その機能障害はATP産生低下を引き起こし多様な疾患の原因となる 。希少な小児ミトコンドリア病にとどまらずミトコンドリア機能障害は難聴、ALS、アルツハイマー病、パーキンソン病、さらには慢性腎臓病(CKD)にも関与している 。従ってミトコンドリア機能の回復は、生活の質(QOL)を維持しながら健康寿命を延伸するための中核的戦略である 。
AMEDムーンショット「ミトコンドリア医療 (Mitochondrial Medicine)」プログラムは①がん、うつ病、過敏性腸症候群(IBS)、ALS、ミトコンドリア病の患者1,000例を対象としたマルチオミクス解析、②MA-5を中心としたミトコンドリア標的薬、機能性食品、リハビリテーションの開発および臨床試験、③非侵襲的ミトコンドリアセンサーの開発、の三本柱から構成されている 。我々は腸内のインドール化合物を誘導展開してから新規ミトコンドリア調節薬MA-5を開発した 。MA-5はATP合成酵素の二量体化を促進し、MICOS複合体の形成を支持するとともに、ミトコンドリアダイナミクスを改善し、細胞内ATP量を増加させることで細胞保護作用を発揮する薬剤であり現在臨床第II相試験が進行中である 。加えて難聴、筋力、ならびに生存期間に関する各種モデルを用いた研究も進行している 。さらに医師主導臨床試験において新規下剤が腸内細菌叢を再構築してポリアミン代謝を変化させ、腎機能低下を抑制することを臨床で明らかにした 。これは「腸内細菌叢ーミトコンドリア軸(gut microbiota-mitochondria axis)」の存在を示す初の臨床的エビデンスである 。これらの成果はミトコンドリアに基づく予測・予防医療への道筋を示すと考えられた 。
お申し込み
以下のリンクより事前登録をお願いいたします。 [参加登録はこちらから]
お問い合わせ
慶應義塾大学医学部 拡張知能医学講座 内線:63352 Email:eim-ai-group@keio.jp
主催:医学部 石井・石橋記念講座(拡張知能医学) 担当:桜田一洋、石川哲朗、大場純奈